農場HACCPのメリットや取り入れることに躊躇される方の意見等HACCPに関する情報をお届けしてきました。
さまざまご意見があり、検討され実行されたりまだ十分なご納得がなくさらに検討をされたりとアクションを起こされる方も多いことでしょう。
HACCPと聞き中小製造事業者の方からもお問い合わせをいただき業界関係なく関心の高さを感じます。
食品製造業の方々には特に2021年完全施行の食品衛生法の関連もあることでなおさらなのかもしれません。
さて、その農場HACCPですが取り入れるにあたっての下準備についてお話をいたします。
あまり専門的な話題ではありませんのでいつもご覧いただいている皆様には物足りないかもしれませんがどうか最後までお読みください。
農場HACCPの良いところは皆様それぞれ解釈がありましょう。
ある方は、と畜場での廃棄部位の現状を目指し品質向上を期待される方。
ある方は、畜産物への安全と安心を消費者へ認知してもらうことで差別化の手掛かりにされる方。
ある方は、生産する工程を明確化することで従業員だけしか知らなかった作業方法を経営者等関与していなかった方が知ることができ作業の見直しや安全性の確認ができ、結果経費の削減や作業の平準化ができ人材に貢献できたと実感された方。
等々、いくつもその良いところを挙げるかもしれません。
この制度に関心を持たれるという方の多くは、自社製品に自信があり更なる認知や品質向上を期待される方も多くいるように感じます。
自社しか目線がない方もいる中、外(特に消費者や販路)に目を向けていて将来を見据えて自社の製品の安全を当たり前にして優位に立つことを意識されている方もいましょう。
そのような、一見役立たないような制度で義務化しているわけでないHACCPに関心を持たれるということに、その先を読むことに大変驚きます。
では、今日から始めるぞとご決意をされ実施していくにあたり何が大事で重要なのか。
あまりその点を話されている方も多くはありません。
その技法や構築方法を知ることも大事ですが、あくまでもハード面の製作でありそのシステムを動かす方々、つまりソフト面も大事なのです。
あくまでも両輪対策を意識しなければなりません。
ハード面で大事なのは、良い指導者がいることや構築する方の意識の高さが重要であり要になります。
ソフト面では、教えることが重要で説明する能力が必要になりましょう。
ただ、命令口調で「やれ」では浸透せず、反発されることでしょう。
また何も知らない人が「やりますよ」と宣言しても同じく反発されてしまうかもしれません。
人にものを教えるには自身が知っていて教えることが大事になります。
ですから、指導員講習で仕組みや構築技法、その大事さを教わり「知る」のです。
知ることで、人に教えることができ説明でき、「信頼」を得ます。
信頼は、教えることに対し大きな影響を与えます。
知っている方の教えは重要なものとして、個々の理解度ありますが聞き手に一定の理解と賛同を得るはずです。
それが教えることの大事な点です。
そのためには、自身が知らなければなりません。
その学習方法は最後にお知らせしますが、
まず最初に取り入れるにはまず経営者の宣言が大事になります。
まず最初に取り入れるにはまず経営者の宣言が大事になります。
経営者は会社の存続や権限があることで理解を得ることができ、方向性を確定させます。
方向性が解れば従事者の方々はそれに向かうことでしょう。
そこに、教えることが出来る人が前面に出てシステムやその重要性を説明します。
その理解があることで、安全や作業の危険や危害を話してくれることでしょう。
そうなれば危害要因や分析に役立ちますしその防止策も一番の専門家である従事者が示すことでしょう。
こうなると、システム構築も簡単になりますし、相手も考えてくれると同時にシステムを知ってもらう一石二鳥になります。
このように進めるのは難しいかもしれませんが、教える方の意識やその手腕でいくらでも方法は見つかるはずです。
ですから、教えるというのはとても大変なのです。
ただ、テキストを読み合わせるだけではないからです。もう一味の隠技が必要です。
さて、農場HACCPをまず知るには公的講習会の参加が一番の早道であり費用はかかりません。
私たちへのご依頼もありがたいのですが有償であるためあくまでも次点候補とするべきでしょう。
私たちへのご依頼もありがたいのですが有償であるためあくまでも次点候補とするべきでしょう。
更に理解を深めるには私たちのような専門をご活用いただくことをお勧めしています。
その講習会が中央畜産会で開催されることになりました。
例年は3日間の講習ですが、本年はオンライン研修でありかつ事前学習がある3日間となりました。
すでに第1回目の開催は満席になり早くも受講の人気ぶりが伺えます。
東京までお越しいただく手間もないため遠方の方も参加しやすいことでしょう。
また器材もPCで事足りますので器材準備も必要ではないでしょう。
また器材もPCで事足りますので器材準備も必要ではないでしょう。
早めの予約をお勧めします。
最後に8月時点での農場HACCP認証の認証数をお伝えします。
肉牛85農場、豚160農場、採卵鶏70農場、乳用牛(一部は肉牛含む)45農場となり、350農場を超える皆様方がすでに認証を持ち生産活動されています。
衛生管理意識の高さが伺えます。
皆様の農場の衛生管理向上だけでなく、製品への更なる安全と安心のためにもHACCPシステムを採用されてみてはいかがでしょうか。
認証がなくてもそのシステムを知るだけでも必ずや農場に参考になることでしょう。
認証があれば第三者の証明にもなり外部の方がにもわかりやすいメリットがあります。講習したから必ず認証を受けなければならないということはありません。
まずは、安全な自社製品のための構築方法を知るだけでも有意義な3日間になることでしょう。