外国人技能実習生採用に力を入れている畜産業界。大きな理由として日本人が雇用できないからという理由ですが、最近感じることがあります。
それは、日本人の採用を希望していない方が多くなりつつあるのではないかというものです。
畜産業労働者には、大きく2つに分けられるはずです。
1、労働者(指示に従う人材で、自ら考える力を必要としない人)
2、管理者(指示を与え、労働者を管理する。適材適所に処遇し成果を出すプロセスと管理に責任を有する人)
あとは、経営者(会社の方針を定め、資金の運用と管理を有する人)となるはずです。
それは、日本人の採用を希望していない方が多くなりつつあるのではないかというものです。
畜産業労働者には、大きく2つに分けられるはずです。
1、労働者(指示に従う人材で、自ら考える力を必要としない人)
2、管理者(指示を与え、労働者を管理する。適材適所に処遇し成果を出すプロセスと管理に責任を有する人)
あとは、経営者(会社の方針を定め、資金の運用と管理を有する人)となるはずです。
さて、近年労働者不足が叫ばれていて労働者兼管理者を探す経営者が多い傾向が昨年まで見られていました。
しかし、最近いろいろの場で話として出るのは、管理者を雇用することを第一にして、労働者は率先して採用しないというものです。
その原因に外国人技能実習生を採用することで人数が足りるというものです。
雇用に対するコストは日本人より低く(最低時給換算では求人に対して応募はない事実)、紹介会社を通じて安定した人数を確保できる利点が浸透していることにあると感じます。
しかし、最近いろいろの場で話として出るのは、管理者を雇用することを第一にして、労働者は率先して採用しないというものです。
その原因に外国人技能実習生を採用することで人数が足りるというものです。
雇用に対するコストは日本人より低く(最低時給換算では求人に対して応募はない事実)、紹介会社を通じて安定した人数を確保できる利点が浸透していることにあると感じます。
では、日本人労働者の採用に積極的にならない理由は何でしょう。
多く聞かれるのは、募集に対するレスポンスの低さ(広告等のコストの増大に見合う採用になっていない)があります。及び高コストという意見です。
労働者として採用し管理者として移行できる人材であれば初動から高い賃金でも問題ないと考えている方も多いのではないでしょうか、しかし現実採用しても管理者までなれる前に離職又は管理者としての資質の問題で永続的に作業者になってしまう問題があげられます。
多く聞かれるのは、募集に対するレスポンスの低さ(広告等のコストの増大に見合う採用になっていない)があります。及び高コストという意見です。
労働者として採用し管理者として移行できる人材であれば初動から高い賃金でも問題ないと考えている方も多いのではないでしょうか、しかし現実採用しても管理者までなれる前に離職又は管理者としての資質の問題で永続的に作業者になってしまう問題があげられます。
また、最低賃金が上昇しており、関東近県では時給900円は最低支払う企業が多いはずです。(千葉県は最低時給895円です、茨城県は822円です)
月給ですと18万円から21万円程度(地方では16万円程度か以下の場合もあります)となり、日本人では応募がないかもしれませんが、外国人技能実習生に支払う金額としては、ほぼ同じかもう少し仲介者等に支払う等で多くなる場合もありますが、よほどの残業や休日労働等がない限りこの金額が目安になる方もいましょう。
月給ですと18万円から21万円程度(地方では16万円程度か以下の場合もあります)となり、日本人では応募がないかもしれませんが、外国人技能実習生に支払う金額としては、ほぼ同じかもう少し仲介者等に支払う等で多くなる場合もありますが、よほどの残業や休日労働等がない限りこの金額が目安になる方もいましょう。
つまり、最低時給は外国人技能実習生も同じ金額支払います。広告コストはいりません。安定した採用が可能です。言語も最低限は取得して来日します。
勤労意欲は高めです。賃金を得るためにとても熱心な作業をします。
デメリットとして、期間作業員と同じです。基本5年で条件ではそれ以上可能でしょうがほとんどの方は帰国を選びます。それは母国に帰国し自分の夢や起業等のための目的であるためが多いのです。日本に来て永住することが目的でない方が多い現実があります。
ですから、人の数はいつでも一定ですが、人材が年により変わるというぐらいで、デメリットして感じない方もいます。
勤労意欲は高めです。賃金を得るためにとても熱心な作業をします。
デメリットとして、期間作業員と同じです。基本5年で条件ではそれ以上可能でしょうがほとんどの方は帰国を選びます。それは母国に帰国し自分の夢や起業等のための目的であるためが多いのです。日本に来て永住することが目的でない方が多い現実があります。
ですから、人の数はいつでも一定ですが、人材が年により変わるというぐらいで、デメリットして感じない方もいます。
なぜ、このような話をするかといいますとこの制度を活用したことで組織が歪んでいるように見える事例があるため問題提起をしてみたいと思うのです。
とある法人は外国人技能実習生の採用を開始しました。安定して入社することで労働力が充足し組織が好回転するものと思われましたが、弊害ともいえる問題が発生します。
とある法人は外国人技能実習生の採用を開始しました。安定して入社することで労働力が充足し組織が好回転するものと思われましたが、弊害ともいえる問題が発生します。
具体例を、ライブドアブログnogutikusanの畜産ブログや、はてなブログnogutikusan`s dailyに多数記事がありますので合わせてお読みいただけますと、現状がより分かりやすいと思います。
nogutikusanで検索してご覧ください。
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まず目についた問題点は、日本人管理者がいなかったというものです。
この場合、作業指示は与えられますが管理者の資質がなかったゆえそれ以外のことが出来ないのです。
最近まで同じ労働者であったのですが、管理することが分からず任命されたため組織機能に問題が現れ始めたのです。
作業は、外国人の方に移管されました。では日本人は何をするのか?という問いに対する答えが示せなかったのです。
まあ、外人さんを教えればよい。後は仕事を見つければよいとなり、いわゆる現場任せの状況です。
これにより、日本人は作業を探しますが、畜産業は作業が明確化されていることが多く、新規の作業などは事業が立ち上がらない限りほぼ皆無の状況です。
このため、作業のシェアを行ったり、無駄と言える作業を始めます。このため一見外国人、日本人双方熱心に働いているように見えるのですが、一つの作業を二人で行うことで作業効率が2倍になることはなく、せいぜい1.1倍程度のもので、お互い労働力を低くして仕事することが多くなりました。
このため、以前は1名で出来ていた作業が2名でないと完結できない等明らかに効率を下げる事例が見受けられます。
管理者として教育することはなく、これも現場任せで管理者は友人と談義に興じる姿を見るようになります。
作業性が下がりますから、意見を言う人はいません。言う場合作業効率が上がる(作業パフォーマンスのアップとなり疲労や手間と感じる)ため言わないのです。
社内風土が悪くなり、対策するための方法が見つからず数年放置してご相談を受けるというものです。
この場合、作業指示は与えられますが管理者の資質がなかったゆえそれ以外のことが出来ないのです。
最近まで同じ労働者であったのですが、管理することが分からず任命されたため組織機能に問題が現れ始めたのです。
作業は、外国人の方に移管されました。では日本人は何をするのか?という問いに対する答えが示せなかったのです。
まあ、外人さんを教えればよい。後は仕事を見つければよいとなり、いわゆる現場任せの状況です。
これにより、日本人は作業を探しますが、畜産業は作業が明確化されていることが多く、新規の作業などは事業が立ち上がらない限りほぼ皆無の状況です。
このため、作業のシェアを行ったり、無駄と言える作業を始めます。このため一見外国人、日本人双方熱心に働いているように見えるのですが、一つの作業を二人で行うことで作業効率が2倍になることはなく、せいぜい1.1倍程度のもので、お互い労働力を低くして仕事することが多くなりました。
このため、以前は1名で出来ていた作業が2名でないと完結できない等明らかに効率を下げる事例が見受けられます。
管理者として教育することはなく、これも現場任せで管理者は友人と談義に興じる姿を見るようになります。
作業性が下がりますから、意見を言う人はいません。言う場合作業効率が上がる(作業パフォーマンスのアップとなり疲労や手間と感じる)ため言わないのです。
社内風土が悪くなり、対策するための方法が見つからず数年放置してご相談を受けるというものです。
対策として、管理者の自覚していただく研修をして、管理者とは何か、何を管理するのか、自身は何の仕事を行うのか等初歩かもしれませんが、基礎を指導します。
これでも、管理するとは、命令するということだけ記憶されて実行したりと下地作成に時間がかかる人もいて苦労します。(やはり労働者の延長に意識があり、先輩後輩の関係で命令や指示を与える正しくない方法が散見されます)
管理することを教えることで、必要とする組織になるための方策を示し時間をかけて改善をしておりますが、人によりその理解度に個人差がありますので繰り返し指導する必要がありましょう。
これでも、管理するとは、命令するということだけ記憶されて実行したりと下地作成に時間がかかる人もいて苦労します。(やはり労働者の延長に意識があり、先輩後輩の関係で命令や指示を与える正しくない方法が散見されます)
管理することを教えることで、必要とする組織になるための方策を示し時間をかけて改善をしておりますが、人によりその理解度に個人差がありますので繰り返し指導する必要がありましょう。
外国人技能実習生は勤労意欲が高く、同じ労働者の日本人では、確かに厳しいかもしれません。それは近くで見ていても感じます。しかし、管理者としての教育を与えていない日本人労働者はそのまま管理者にもなれません。
それは、入社の際に社員教育をしていないこと、畜産業には教育という概念が十分普及していないことがあります。
それは、入社の際に社員教育をしていないこと、畜産業には教育という概念が十分普及していないことがあります。
今後、日本人の雇用は少なくなるような風土が熟成されていくように感じる畜産業。一部の方は日本人雇用を大事にされている方もいますが二極化が進んでいて、
近い将来、管理者を採用するため畜産業の20万円や25万円でなく、もっと高額という事態もありえます。管理者としての採用は一次産業基準では集まりません。ですから一般相場かそれ以上用意しなければなりません。
労務コストを削りすぎた組織に良く見られる一例かもしれませんが、架空の話でなく近未来はこのような不効率な組織も発生することを示唆しているお話です。
労働効率が薄い理由として、人間が生産をしない(家畜の良しあしが生産=収入となる)ため、人の労働効率という意識が低い方もいるかもしれません。極端な話ですが、一所懸命仕事すること、それなりの巡航速度で働くことで成果は違うかもしれないが、コストはどちらも同じで、生産主である家畜でないので問題ではないという概念です。
それで通用できれば良いのですが、畜産業の収入のあり方も変わりつつあります。今の常識が今後も通じるのか、先を見る、予見できる力が必要な時代なのかもしれません。
安い、早い、だけの目先だけの将来設計は心配と思う次第です。
近い将来、管理者を採用するため畜産業の20万円や25万円でなく、もっと高額という事態もありえます。管理者としての採用は一次産業基準では集まりません。ですから一般相場かそれ以上用意しなければなりません。
労務コストを削りすぎた組織に良く見られる一例かもしれませんが、架空の話でなく近未来はこのような不効率な組織も発生することを示唆しているお話です。
労働効率が薄い理由として、人間が生産をしない(家畜の良しあしが生産=収入となる)ため、人の労働効率という意識が低い方もいるかもしれません。極端な話ですが、一所懸命仕事すること、それなりの巡航速度で働くことで成果は違うかもしれないが、コストはどちらも同じで、生産主である家畜でないので問題ではないという概念です。
それで通用できれば良いのですが、畜産業の収入のあり方も変わりつつあります。今の常識が今後も通じるのか、先を見る、予見できる力が必要な時代なのかもしれません。
安い、早い、だけの目先だけの将来設計は心配と思う次第です。