今年の梅雨明けは大変長く、いよいよ来週にかけて順次梅雨が明けると予報している時期になりました。
7月は、比較的過ごしやすい時期でもありました。
多くの農場に皆様も同じ意見の方が多いことと存じます。
多くの農場に皆様も同じ意見の方が多いことと存じます。
家畜たちも昨年の7月と違い過ごしやすそうな仕草をしていることでしょう。
そのような中、8月は猛暑になるのか、そして台風など災害級の異常気象が訪れるのか心配があります。
気象庁は8月の気温に関する情報を発表しています。
それによれば8月の上旬は例年の暑さがあると予報しています。
例年の8月は猛暑日が地域や盆地等形状ある場所で例年発生し報道されています。
ですので8月上旬は過ごしやすいのかと言えば疑問でもあります。
ですので8月上旬は過ごしやすいのかと言えば疑問でもあります。
家畜たちも過ごしやすい時期から急激に猛暑を経験しなければならないことも予想され、生産量(収量や重量等)の低下することもありそうです。餌の食下量が下がり始める時期でもあり管理者の技量が問われる時期になります。
鶏卵についても、同様で猛暑である場合数日待たずに鶏卵の重量が減少することも予想されます。
8月の下旬は全国的に平年より温度が高いと予測されており、上旬でストレスを感じた家畜たちは餌を食べる量を減らし自身の体温上昇を抑えるような自己防衛をするような時期になります。
それが、収量・生産重量の減少に現れ、餌代コストが下がりますが、下がってよかったと感じる方はいないはずです。
むしろ少しでも多く食べて体調を維持してほしいと願うはずです。
この時、餌に対しての考え方に対して農場による生産性の差が生まれます。
良質のエサを与え、春から体調を第一に考えた農場は生産量はよほどの酷暑による影響でない限り僅かな減少に留まるところがあったり、逆に餌はただの食べ物であり生産の主要因ではないと原価第一主義の方の農場は辛うじて体調維持をしていた家畜がこの季節で一気に崩すという話も聞きますしそれが、更なる生産減少や斃死という形で現れます。
地域によっては、酷暑になるような地域もあり畜舎のシステムをフル稼働しても外気温以下に下げることは難しく養鶏では特に見ますが斃死として現れることもあります。
それだけ例年通りの猛暑・酷暑になる可能性があります。
家畜の管理にはくれぐれもご注意ください。
また、台風も心配されます。
ウェザーニュースは8月以降の台風発生に警戒するよう呼び掛けています。
8月以降発生が見られ例年並みの発生(26個)があるとしています。
8月は例年通りの九州から本州を通るルートが予測され、9月は本州直接向かう可能性があるとしています。
昨年は特に9月本州直接ルートにより台風15,19号による被害がありました。
台風による強風が原因で停電、農場までの道路寸断、電話等従業員たちへの連絡手段停止と、電気よる畜舎の機能停止が問題化しました。
それ以降補助金を活用して発電機を購入又はリースされる農場も少しですが増えてきています。
本年も予測ではありますが、台風ルートが予測され近年の気象環境からそれが容易に想像できるような時代になりました。
残暑が残る9月の停電は家畜のみならず私たち人もエアコンが使えず蒸し暑い熱帯夜を過ごし体調が悪くなると感じたことを思い出します。
お風呂にも入れず、スーパー銭湯まで遠征し汗を流したという記憶もよみがえります。できれば本当に避けてほしいと思います。
話を戻しますが、災害による被害はなるべく避けたいと考えると考える方が多いのは事実ですし皆さん共通の願いです。
しかし、近年の気象はこれまでと違い猛暑、大雨、強風そして台風と施設の損傷や家畜への被害があり脅威といえます。
そしてそれが原因により停電は多くの畜産施設の機能を失い、家畜が死んでしまったということもありました。保険や補償はどうにかなるような制度ではありません。
今、畜産を取り巻く環境は厳しいものになりました。
低相場で苦しむ畜種もありますし、需要にこたえることが出来にくい季節により相場は高いが生産量を増やせない畜種。
低相場で苦しむ畜種もありますし、需要にこたえることが出来にくい季節により相場は高いが生産量を増やせない畜種。
新型コロナウイルスによる人々の生活スタイルの変化。
今後、外食や観光消費だけでは安定した生産活動が見込めるのかとても読みにくい時代になりました。
そして消費する方の経済情勢や雇用環境の不安定から品質よりも価格という市場原理からくる弱肉強食の市場環境もあります。
季節要因も夏に限らず冬の積雪の減少から水の不足も早春に話題になりました。
雨期乾季があるような少し前の日本ではなかったような状況にも見えます。
雨期乾季があるような少し前の日本ではなかったような状況にも見えます。
そのような複合要因に立ち向かう生産者皆さんに本当に頭が下がります。
まもなく梅雨が明け夏が始まります。
コロナウイルスによる拡大懸念や経済活動が更に活発化する季節。そして台風や猛暑。
コロナウイルスによる拡大懸念や経済活動が更に活発化する季節。そして台風や猛暑。
8月はどのような月になるのでしょうか。