nogutikusanの畜産ブログ のぐ畜産認証支援部公式ブログ

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畜産物の認証を専門にしている事務所から、感じること・思うことをブログにしてお届けしています。2023年8月からはのぐ畜産事務所が皆様の疑問や行動している課題にお応えしていきます。

12日午後3時前兵庫県佐用町のにある養鶏場で、作業していた50歳台の男性従業員がフォークリフトの下敷きになり現場で死亡が確認されました。

報道によれば、事故は12日午後2時50分ごろ養鶏場で作業していた作業員が大きな音を聞き確認したところ50代の男性作業員がフォークリフトの下敷きになり倒れていることを確認しました。

事故を起こした男性作業員は、ヒヨコの寝床用おがくずを移動する作業を行っており、高さ4メートルの のり面に作業員が投げ出され、その直後フォークリフトが転倒し下敷きになったというものです。
警察は重機の転倒原因を調べています。

さて、重機による死亡事故は毎年発生しており本年も被害が発生しています。

多くは、重機からの転落による重機の下敷きと言う無事では済まされないケースも散見されます。
今回の事故原因はわかりませんが、のり面に作業員が投げ出されたというキーワードから推察されるのは、のり面を高く積み上げる作業をしていたのかもしれません。

一般的におがくずを纏めたり、散らかす場合の多くはフォークリフトよりショベルローダーの方が適しており作業性が増します。

このため、スキッドステアローダーのように、豊富なアタッチメントがある重機であれば、ある時はフォークのツメを取り付ける、ある時は鶏糞等をすくうため、バケットを取り付けたりと自在で、小型で畜産業では良く見るものではないかと思います。
本体価格も安く、重量物を持ち上げたり移動したりと畜産業では必須の重機の1つかもしれません。

スキッドステアローダーは、機動戦士物のようにモビルスーツに乗る操縦者のように正面から乗り操縦席に着席します。
一般的なローダーは横から乗車するタイプで、前後左右の視界を妨げるような構造になっていません。
この手の重機と違い視界に難点がある性質があります。
特にバケット等を大きく持ち上げた状態で、移動したり、走行するとバランスを崩し横転することもあります。

また無理な斜面の上り下りでは、本体の小型化による弊害としてバランスを崩すというデメリットもあります。

これは、本体が小型化しているため持ち上げる等によりバランスを崩し横転したりと思わぬ事故を発生させることもあります。
また後退することを想定していない重機であるという変わった特徴を持ちます。
ユンボと同じ発想になりますが、ユンボの後退は一般的に見ることはありません。その場で転回をして進んだり、後退したりしますので、このような操作はしません。
その場所で転回し移動できるという操作性があるからです。
その理由は、周囲の安全確認がローダーと違い優れていないこともあり、無理に下がることで、バランスを崩してしまうというリスクを避ける目的もあります。

ショベルローダーのような操作性とは異なり、さながらユンボのような左右レバーで走行、移動、持ち上げと特徴ある操作を必要とします。
このためこのような重機では狭い場所で作業できる操作性、旋回、小回りと鶏舎内作業や周辺作業に大きな力を発揮します。
そして、比較的安価な本体価格、アタッチメントの豊富さから複数の専用重機を必要としないコスト性もあり畜産業では人気の車種です。

しかし、ショベルローダーでもバケットを持ち上げた状態で走行してハンドルを切るとバランスを崩しますし、車両を斜面横から走行してもバランスを崩します。
ですが、ショベルローダーは、フォークリフト同様、正面の重量物に対しては持ち上げても車両本体が重いことで安定した持ち上げ、移動作業ができるという安心感があります。

今回の事故では何をして転倒したのかという点を調べていますが、いずれにしてもショベルローダーの安全教育を受けていれば重機の特性、支点と力点ではありませんが、転倒限界点を知る事ができます。

でも有料で、操作性の教習という、簡単な操作性であえてお金を払い教習するという点を無駄と感じる農場もまた多いと思います。
JGAPのように操作する者には安全講習、免許と言った資格を取得させることを必須化したような認証もあります。

また本来は安全講習等を受けさせる義務が農場にはあります。

でも交通取り締まりのように、農場に視察があり取り締まりを受けるということはありません。
多くは事故なく毎日の作業に従事されていると思います。

でも事故を起こした時、この無講習体質や資格取得がないという無知が農場に災いとしてふりかかります。

今回はわかりませんが、このような畜産農場での事故の多くは、講習すら受けさせず、操作が簡単で伝承させれば運転・移動・片付けといった業務に従事できることで、この大事な点を疎かにして、ある日事故に至り結果従事者は大けがや死亡に至り、農場や責任者、経営者は労働安全衛生法違反により書類送検され、最終的に罰金刑に科せられるという流れになります。

重機の特性を知り、リスクを想定するという習慣を持たない農場でこのような事故が発生し話題になります。
もっと早く知っていれば、違う未来があったと事故を起こした農場は後になって後悔します。

周辺でも変死者が出た農場としばらく話題になり、農場に対するイメージは思いのほか深刻なダメージを受けています。
でも面と向かって、お前の農場は悪質でどうしようもない、それぐらいわからないのかとあえて言う人はいません。
それより、噂してそれが狭い集落、町内に囁かれ続けるという地味に長いイメージダウンが付きまとうことが多いと感じます。

屋号で呼ぶの○○の鳥屋、死亡事故出したってよ、亡くなったのは地域名○○の△△さんだってよ、可哀そうに・・・こうなります。

事あるごとに研修でお話ていますが「農場の常識は世間の非常識」という言葉をもう一度復唱してみてください。

きっと、至らない点、時代はこのような事故でも寛容に流してくれるような時代ではないということに気づくでしょう。

以下によく観察される事故事例を書きます。
皆さん農場ではどのような想定がありますか?
危害要因分析と言う視点で机上演習してみてください。

・鶏舎見回り時に、ホッパーのチェーンが緩い事に気づいたためテンションを張る作業中に、タイマーによりホッパーが動き出し、チェーンに指を挟まれた。 自動運転の設定になっていて、タイマーで停止していたが、電源を切らないまま作業し、タイマーの時間がきて動き出した。
事故は、幸い切断まで行くような事例に至らず全治5日程度の事故であった。

・鶏卵エレベータの清掃を本来電源を落として行うところ、落とさずに腕を入れたため、集卵場で動作スイッチが押されて、チェーンに巻き込まれ左腕を負傷した。

・ナイアガラと呼ばれる部分のベアリングを、ブレーカーを落として交換に入った際、ベアリングの取り付けが終わり、正常に動くか確認のため電源を入れモーターを動かす際に、修理したベアリングの部分とは違う足元にあるシャフトに右手を巻き込まれる。
回転は遅いが、力が強く右腕の裾から絡まり、右腕がシャフトに巻き込まれる形で肋骨までシャフトに引っ張られて骨折した。従業員は重体となり重大な事故と認定された。

皆さんも事故の事例から、ご自身の農場で防ぐ手立てを見つけて、事故ないように想定し指導してください。

23年9月に宮崎県西都市にある種鶏農場で、40代の従業員がショベルを操作し付近の道を均していたところ、路肩から転落し、車体の下敷きになり従業員が死亡した事件で、宮崎労働基準監督署は9日、この養鶏場の会長(80歳代)と会社を書類送検しています。

事故は、昨年9月西都市の養鶏場で発生し、トラクターショベルを操作していた当時40代の男性従業員が、道をならす作業をしていたところ、路肩から2メートル下に転落し重機の下敷きにより死亡しています。

労働基準監督署は、事故は労働安全衛生法第21条事業者の講ずべき措置等に違反したとして、80歳台の事業所会長と、法人である同県日向市に所在する養鶏場が法律に従った安全対策を怠ったとして宮崎労働基準監督署が同法違反の疑いで書類送検としました。

さて養鶏場での事故と言えば重機の事故が多く、多くの方は事故は自己責任であり、転落なんかしないだろうと考える古風な方が多いと思います。

しかし、時代は変わりそんな昭和感を出している農場は少なくなっています。

いくつか事故事例を取り上げていますが、JGAP認証では労働安全に関する事項があり、このような事故事例から気づくような研修をしていますが、
関心がない方々には事故事例は正直関心があるようには見えません。

ブログからヒントを得て真剣に自社で防ぐ方法を模索される農場もありますし、農場を管理する企業が研修用資料に使い学ぶところもあります。

今の時代、企業(農場)は、従業員の労働安全の義務があり、機械に巻き込まれて窒息する従業員や、鶏舎の屋根を補修した従業員が転落し亡くなる、堆肥製造機のスクリューに腕が巻き込まれ切断という被害も、昭和であれば仕方がない、民間保険で手厚い補償で煙に巻くということもできたと思います。

ですが、今の時代労働安全の義務を企業が背負っているということを知らない経営者が残念ながら少なからず存在します。

特に外国人技能実習生を雇用している農場では、実習生が死亡するまたは重傷を負うような事故は多くの場合、実習停止になり5年間の喪(新規採用ができず、既存の実習は廃止しおとなしくしている期間)となることを知る人もいません。

採用する手法は知っていますが、多くは事故による問題まで知っているというという人は本当に少ないと感じます。

事故は、防げるものです。

でも偶発であり防ぐことはできない。
だから自己責任で気を付けてほしいという経営者や農場責任者(農場長)もいます。

ですが、事故は必ず要因があり、それに気づき防ぐ手法を作ることで、少なくても無知の農場より事故リスクは低くなるのです。

でも事故は毎日発生はしない、発生頻度が低いからこそ民間保険で備えればよい。
事故は従事者の見通しの甘さが原因であり、企業側に責任はなく、少なくとも責任比率は小さいと本気で信じていて発言するところもあります。

このブログを読まれている方は、そのような方ではありません。

そもそも見通しが甘いといっている時点で、外からの情報を仕入れるということをする人を筆者は見たことがありません。

だからいつまでたっても、昭和の時代、自己責任論が当たり前、世間が変わっていると知る機会がない、そもそも世間に興味がなく、農場の収入しか興味がなく、いかに修理等コストを削り、従業員に修理をさせて修理メーカー修理の費用を浮かせるという発想になるという悪循環になるところも散見されます。

今回の事故は農場作業としては一般的な内容ではないかと感じます。
ショベルを使用した道の修繕、草が生えたことで、均し次いでの除草、のり面が雨等で流れ、砂利を入れる修繕をするため近づき滑落するということも想像できます。

いずれにしても、操縦者の技量により事故を起こすのかどうかという点に違いはありません。

JGAP畜産は、ショベルを運転する場合、操作する者は安全講習を受講し、操作や重機の特性を学び、安全な操作をするきっかけを授業から学びます。
ですが、有料であり数万円の費用を負担することに意味を感じないという方もいるでしょう。

JGAPでは審査事項に必要な技量を持たせるために講習や免許の取得を求めています。でも認証を必要としない農場では必須ではありません。
だから、操作はできれば十分であるとなるのでしょう。

でも安全と言う視点は完全に抜け落ちています。
安全ほど無駄なコストと言われるのは、安全対策をしないと高確率で発生するということではないからではないかと感じます。
費用対効果という言葉を使い、確率が低い物は気を付けるという声かけというコストで十分であるとなるのでしょう。
お金を投じるものではないということです。

それにより、今日は大丈夫だった、明日も大丈夫だろう、来月、来年は・・となるとわかりません。
でもそれだけ時間が経過したら、多くの場合そんなコストと言う概念すらないでしょう。
多くの方に問いますが、一昨日の晩御飯を思い出せますか?

この質問と同じです。
昨日、数時間前であれば事の大事さは記憶するでしょう。
でも興味がない、お金をかけるほどの物ではないとなれば、記憶に留めないはずですし、そのように気にする方を見たことはありません。

そして、事故が起きて、従事者が重症になる、場合により死亡するという大惨事になります。
あの時、こうすればよかったと後悔するより、なんでこんな簡単なことすらできないのだ。
そう考えてしまうのです。

そうです。
事の重大性やそうならないように対策を講じるという自身の責任を痛感できないのです。
他人が悪い、重機が悪い、揚句には監督署が悪いと責任転嫁してしまうのです。

視野が狭いのです。

皆さんの農場では、どのような安全対策を講じているでしょうか。
そもそも安全とは何でしょうか。
気を付けることを伝えることが安全でしょうか。

そうではありません。

安全は、事故の要因を排除しそれを起因する事柄を防ぐことで担保されるものです。
今回のように重機が路肩に近づき落下するということは想定できるはずです。
重機が吸い込まれるわけではありません。

であれば、路肩から2メートル以上の低地があるのであれば、落下したらどうなるのかということも想像できるはずです。
重機は1トンそれ以上ということも珍しくありません。
その下敷きであれば無事ではすみません。

であれば、どうするのか。

重機には安全の囲いが設置されることが一般的です。
シートベルトがあり、締めることで放り出されるリスクは小さくなります。
そして安全な囲い(多くは屋根だけということもあるでしょう)が操作者の安全空間になるはずです。

安全講習を受けていればわかるはずですが、安全な囲いは落石があっても容易に変形しない丈夫な構造であることを知っているはずです。
シートベルトと囲いで高確率で下敷きは防げたはずです。

でも、その囲いすら納品後取り外すという農場もあります。
これは違法改造です。

でも認識を持つ人はいません。
知っていれば最初からしないのです。

でも行うということは、世間の常識を知らないからこそできるのです。
自身が無知であることを知らないだけなのです。

人が亡くなり初めて事の重大さを知る人もいます。
でも後の祭りです。

ご自身が築いた会社、そして責任者であるご自身両方の信用がこの瞬間失墜します。

今回、労働基準監督署は「現場には転落を防ぐための誘導員の配置が行われなかったこと」を理由に挙げています。
転落を防ぐには、誘導員は必要です。
でも農場にそんな余剰人員はないというのが実情でしょうし、日本語による意思疎通が難しいという人材に誘導をさせるのも難しいということもあるでしょう。

でれば、少なくても安全とは何かと言う視点で最初から想定すべきでした。

安全に作業させるには、路肩に近づけず土を削るだけ等路肩からの転落を防ぐ内容で指示すべきでした。

こう考えていくと、安全とはお金を出して解決できるものではなく、危害をできるだけ想定し回避できる方法を未然に探し実施方法としておくことが重要です。

そう考えると、JGAP畜産のようにうるさい物、生産性に寄与しないものと揶揄されますが、でも本質には労働者の労働安全の考え方を取り入れておけばまた違う未来があったように感じます。

毎年畜産業では何らかの事故があります。
その多くは、未然に防げるものも多くありました。
後は農場が知っていたのか、無知だったのかという違いで事故が発生したり、未然に防げたりと言う分かれ道で事故が起こるように感じます。

この先、梅雨時期になり雨による道の崩落や修繕による重機の出動はあると思います。
その時今日のような事故を農場ではどのように回避できるのか。

それは不可抗力だったといえるのか。

考えてみてください。
安全は、無駄なことなのか。
安全ほどコストの無駄なことなのか。
代用はいくらでもあるのか。

現在、農場HACCP認証を取得している農場は456農場(令和6年1月25日時点)となります。
農場や、農業学校、試験場等様々畜産に携わる方々が認証を受けており、それぞれの目的を持ち農場や家畜の管理をされているのでしょう。

その農場HACCP認証ですが、最近は農業学校等次世代の方々がこの認証を取り入れた農場経営や管理の参考にして良い農場がこの先開かれていくのだと思います。

では、農場HACCP認証の価値を知ると様々な点でメリットがあると感じます。
皆さんの農場でも取り入れる価値があるかもしれません。
認証を受けることのメリットは、第三者が基準を満たしているというお墨付きがあるということで、取り入れて農場に展開することで、衛生意識、農場の思考力の変化、行動の自主性といった様々な変化が見られます。

弊所はご指導し、認証に対するポイント、農場に展開し前に進むための補助を行っています。

ご縁があり認証を維持するために数年農場の方とお話しすると、農場の考え方が変わった、衛生意識から工夫というするという風土が生まれた、何ができるのかという考えが生まれ自立する力が芽生えだしている等前向きな姿勢に変わる農場もあります。

一方で、認証する内容と農場の仕組みや作業は全く異なり、認証を維持するため文書の体裁は担当者に丸投げし、作業は従来と異なり進化するというよりその時々により変化し臨機応変というより行き当たりばったりの作業を行い、効率化と名乗りながら、安全性を犠牲にしたある意味非効率化に進んでいき、課題解決力の劣化、作業従事者の負荷のばらつき、欠勤や遅刻といったモラルの低下に至る農場もあります。

畜産物は農場HACCPの有無により売り上げに左右はされないことが弊所から見て多く、正しくは、生産が下がる要因を畜産側の要因と真っ先に考え、原因究明を従来の考えから脱却できない(異なるアプローチからの分析ができない)ことが要因で、一般的に生産成績としてはそんなものという程度になることが多いと感じます。

でも、今の生産が本当に最高のパフォーマンスなのかという視点で見れば、実はまだ途上であったということはよくあることです。
農場HACCP認証は取得することで、もれなく農場が成長していくということは経験から見てありません。

大事なことは、このシステムを活用して農場が考えるきっかけを作ることが一番の農場の収穫になると感じます。
ですが、畜産物の優劣に差がなく収益に貢献しないといった費用対効果から見て意味を持たないという考えも一定数あります。

本当に費用対効果から見て意味がないのかということは農場が判断することですが、農場自身が考える力をもっていることが、衛生面の意識、家畜の健康状態を見るという意識、それが畜産物の収量増加へ導くことができるのですが、認証からそのようなイメージを持つのが難しく、費用がかかるからこそ回収できているという実感できないというのもあるでしょう。

農場には農場のノウハウがあり、そんな認証から得る物がないというのもあると感じると思いますが、そのノウハウは昔からの方法で正しいと違うアプローチから見ていないというのも理由の1つだと感じます。

ノウハウは基本的に変わらないのかもしれませんが、畜産への管理方法は変化があると思います。
その管理は本当に今にあっているのかと考えると、少し見直しをすると時代が変わったと感じることもしばしばですが、何も感じず、考えがなければ昔からの方法で、それは正しいと誤認してしまうこともあります。

その本当は?という答えを探すきっかけが農場HACCPではないかと感じます。

確かに意味を持たないと感じるかもしれませんが、検証は必要?、文書や記録保管はそんなに大事なこと?、危害要因はそんなに検討しなければならいことなのか?
と感える方も多いと思います。

でもよく考えれば、検証することは、原因を分析して次に生かすということに気づくきっかけを作るということ、文書や記録保管は、確かに毎日見ることはないでしょうし、見直すこともほとんどありません。

でも問題が発生した時、最初に見るのは家畜だけではありません。
その管理から気づくという方法も必要です。
最初から記録がないとなれば先ほどの行き当たりばったりの管理を主にされていると思います。

記録がないということは記憶もありませんから、昨日や一昨日はわかるにしても先週、先月は何をしていたのかというと思い出せません。

それでは何が原因か探ることは難しく、昔からの経験から、家畜が悪いと決めつけて終わってしまいます。そして数か月後、数年後同じようなことを繰り返してしまい、同じ答えしか出せず繰り返すというもったいない時間を浪費していきます。

危害要因も同じで、危険なことを想定して回避できれば一番良いことですが、そんなレアケースはそんなに発生しないから意味がないからこそ、その時考えれば良いという合理的な発想もあると思います。
発生して農場や家畜に被害があり損失が大きのであれば、回避できる方法があれば最初からその対処をしておいた方が得策です。

小さく意味がない内容であればそれは危害度が小さく検討はいらないかもしれません。

いずれにしても、農場が受けるリスクや家畜が受けるリスクから考えると、取捨選択できると思います。そのことのきっかけが危害要因でもあります。

認証取得のため大げさに作るという農場もありますが、本当は今にあった小さい基準を作ることが無理なく、農場に展開しやすいものになると思います。

認証にはコストがかかりますから、意味がない捉えがちです。

でも農場HACCPから得られることは、認証だけの視点で見るのではなく、人に意識から何が変わるのか、農場を動かすのはシステムなのか、根本は人なのか。

農場を見直すきっかけは何があるのでしょうか。
人が率先して見直すのか、認証から仕方なく見直し、それが繰り返しになりいつしか、人が率先して見直していくのか。
大事なことは、認証取得ではなく、認証から農場が変わるということです。そして農場を変えるのは人であるということです。

その人を変えるのは風土も大事ですが、変えるというきっかけです。

そのきっかけは自主性でどうにかなるのかといえば、難しいかもしれません。

認証価値は、何か利益を生むきっかけではなく、農場を変えていくきっかけを作る価値があるということです。
認証を受けることは、商品価値を上げて利益が爆上げになるということではなく、人が管理をして変えるきっかけを生み、それが生産量の増加や今の生産量を安定して維持できる方法を作り変えるきっかけを作る価値があるということです。

農業学校の皆さん方も学び取得してシステムを感じることでしょう。
でも大事なことはシステムだけではなく、そのシステムを人にどのように展開できるのかという違う視点です。

その視点はあらゆるものを当たり前のように見るということから、違う角度で見るという見る常識を変えていきます。

皆さんも農場HACCPを何も利益無く意味がないと考えるのか、そのシステムから人はどのように変わっていくのか、そう考えると意味ないと言い切れるのかもう一度再考するきっかけになると思います。

お金は大事ですが、農場の生産はそのお金を生みます。
その生産を維持するのは家畜ですが人の管理があって生まれます。

そのように見ると、認証は言われるから面倒である、現場の意味を知らなさすぎる、お金をかけるほどリターンがないという目先しか見ることができない今日までの思考がきっと変わるはずです。

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